マリス・ヤンソンス / Mariss Jansons / 100coductor.com
マリス・イヴァルス・ゲオルグス・ヤンソンス(Mariss Ivars Georgs Jansons, 1943年1月14日 - )はラトビアの指揮者。
マリスは、後にエフゲニー・ムラヴィンスキーと共にレニングラード・フィルハーモニー交響楽団の指揮者を務めたアルヴィド・ヤンソンスを父としてリガで生まれた。母イライダ・ヤンソンスはユダヤ系の歌手で、マリスを産んだ当時は父親と兄弟をリガ・ゲットーで殺害され、リガに潜伏中だった。
レニングラード音楽院でピアノ・ヴァイオリン・指揮を学んだ後、ウィーン国立音楽アカデミーに留学。留学先ではスワロフスキーやエスターライヒャー、そしてザルツブルクでカラヤンの薫陶を受ける。1971年、カラヤン国際指揮者コンクールで2位の成績に輝き、同じ年にはレニングラード・フィルを指揮してプロ・デビューを果たす。1973年からレニングラード・フィルの副指揮者を務め、ムラヴィンスキーの助手として多くの物を吸収したと後にヤンソンスは述懐している。1977年にはムラヴィンスキーと共にレニングラード・フィル日本公演に帯同して初来日。1986年の同団日本公演に際しては、当初帯同が予定されていたものの来日がキャンセルされたムラヴィンスキーの代理として全公演を指揮するという活躍ぶりを日本の聴衆に披露した。
ヤンソンスはムラヴィンスキーの死後も、しばらくの間はレニングラード・フィル(ソ連の崩壊後はサンクトペテルブルク・フィルに改称)との密接な関係を保ち、ムラヴィンスキーから同団を継承したユーリ・テミルカーノフと共に1989年、1992年および1994年に来日している。
レニングラード・フィルの指揮者を務める一方、1979年からオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。彼は2000年までこのポストにとどまり、国際的な知名度という意味では今一歩だったオスロ・フィルのレヴェル・アップに尽力した。1992年にはロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者、1997年から2004年までピッツバーグ交響楽団の首席指揮者も兼任、1990年代を迎えると世界の一流オーケストラへの客演も本格化する。2001年にはウィーン楽友協会の名誉会員に推挙。その2年後にはバイエルン放送交響楽団の首席指揮者に就任、さらに2004年からはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任も務めるようになり、ヤンソンスはふたつのヨーロッパ有数の名門オーケストラの常任を兼任する事になる。コンセルトヘボウの常任就任早々、同団を帯同して来日公演を行ない、ヤンソンスとコンセルトヘボウのコンビは日本の聴衆にも好評をもって迎えられた。前者バイエルン放送響とは、2005年秋に来日。2006年の元日にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの指揮を務めた。2012年の元日にも同コンサートを指揮することが同楽団のウェブサイトにて発表されている。ベートーヴェンやリヒャルト・シュトラウス、ショスタコーヴィチを得意とするが、特にショスタコーヴィチの交響曲の全曲録音にも取り組んでおり、各方面から高評価を得ている。
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2011年2月4日作成更新
Youtube : マリス・ヤンソンス Mariss Jansons
マリス・ヤンソンス : おすすめのアルバム
マリス・ヤンソンス : ニューイヤー・コンサート 2006 [DVD]
2006年1月にウィーンで行われた毎年恒例のニューイヤー・コンサートの模様を収録。現在ヨーロッパ有数の名門オーケストラの常任を兼任しているラトビア出身のマリス・ヤンソンス指揮による、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名演を堪能できる。
指揮者:マリス・ヤンソンス オーケストラ: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス : ニューイヤー・コンサート 2006 [DVD]
- 1. オープニング・クレジット
- 2. 連邦射撃者行進曲《狙って!》 作品478
- 3. ワルツ《春の声》 作品410
- 4. ポルカ《外交官》 作品448(喜歌劇《ニネッタ侯爵夫人》より)
- 5. ポルカ《短いことづて》 作品240
- 6. ポルカ・マズルカ《女性賛美》 作品315
- 7. ワルツ《芸術家の生活》 作品316
- 8. ポルカ《憂いもなく!》 作品271
- 9. 喜歌劇《ジプシー男爵》 入場行進曲
- 10. 歌劇《フィガロの結婚》 序曲
- 11. ワルツ《モーツァルティアン》 作品196
- 12. ギャロップ《愛のメッセージ》(バレエ《シンデレラ》より)
- 13. 新ピツィカート・ポルカ 作品449
- 14. 芸術家カドリーユ 作品201
- 15. スペイン行進曲 作品433
- 16. 《親しい仲》 作品367(喜歌劇《こうもり》より)
- 17. ポルカ《クラップフェンの森で》 作品336
- 18. 《狂乱のポルカ》 作品260
- 19. ポルカ《電話》 作品165
- 20. 《入り江のワルツ》 作品411(喜歌劇《ヴェネツィアの一夜》より)
- 21. ポルカ《ハンガリー万歳》 作品332
- 22. 《山賊のギャロップ》 作品378
- 23. 新年の挨拶
- 24. ワルツ《美しく青きドナウ》 作品314
- 25. ラデツキー行進曲 作品228
マリス・ヤンソンス :ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)
「火の鳥」はこれが初録音。多彩で深みのある色彩感と、高い機能性が存分に発揮されている。シチェドリンの5番は国内初登場か。新鋭マツーエフを起用して、スリリングな演奏を繰り広げている。
指揮者:マリス・ヤンソンス オーケストラ: バイエルン放送交響楽団 ピアノ: デニス・マツーエフ
- 1. ストラヴィンスキー : 組曲「火の鳥」(1919年版) 序奏
- 2. 組曲「火の鳥」(1919年版) 火の鳥とその踊り
- 3. 組曲「火の鳥」(1919年版) 火の鳥のヴァリアシオン
- 4. 組曲「火の鳥」(1919年版) 王女たちのロンド
- 5. 組曲「火の鳥」(1919年版) カスチェイ王の凶暴な踊り
- 6. 組曲「火の鳥」(1919年版) 子守歌
- 7. 組曲「火の鳥」(1919年版) 終曲
- 8. シチェドリン : ピアノ協奏曲第5番 第1楽章 アレグレット・モデラート
- 9. ピアノ協奏曲第5番 第2楽章 アンダンテ
- 10. ピアノ協奏曲第5番 第3楽章 アレグロ・アッサイ
マリス・ヤンソンス :ストラヴィンスキー:火の鳥(1919年版)
マリス・ヤンソンス : ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
ヤンソンスと名門フィラデルフィアo.とのショスタコーヴィチ名盤で、オケの高度な機能性を十二分に発揮させた演奏を聴かせている。ちなみにフィラデルフィアo.はショスタコーヴィチ作品の初演をするなどゆかりも深い。
指揮者:マリス・ヤンソンス オーケストラ: フィラデルフィア交響楽団
- 1. ショスタコーヴィチ: 交響曲第10番ホ短調作品93 第1楽章:モデラート
- 2. 交響曲第10番ホ短調作品93 第2楽章:アレグロ
- 3. 交響曲第10番ホ短調作品93 第3楽章:アレグレット
- 4. 交響曲第10番ホ短調作品93 第4楽章:アンダンテ~
- 5. 交響曲第10番ホ短調作品93 第4楽章:アレグロ
- 6. ムソルグスキー:歌曲集「死の歌と踊り」 1.子守歌
- 7. 歌曲集「死の歌と踊り」 2.セレナード
- 8. 歌曲集「死の歌と踊り」 3.トレパーク
- 9. 歌曲集「死の歌と踊り」 4.司令官(死)
マリス・ヤンソンス : プレミアム・ベスト
全集のうちの1枚。中では最も充実した演奏と言われているもの。重く脂っこくないラフマニノフながら、ロシア的抒情とのバランスも絶妙。オーケストラの精妙な響きも、この演奏の独自性を高めている。
マリス・ヤンソンス : ラフマニノフ:交響曲第3番
指揮者:マリス・ヤンソンス オーケストラ: サンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団
- 1. ラフマニノフ:交響曲第3番イ短調作品44 第1楽章:レント-アレグロ・モデラート
- 2. 交響曲第3番イ短調作品44 第2楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ
- 3. 交響曲第3番イ短調作品44 第3楽章:アレグロ
- 4. ラフマニノフ:交響的舞曲作品45 第1楽章:ノン・アレグロ
- 5. 交響的舞曲作品45 第2楽章:アンダンテ・コン・モート(テンポ・ディ・ヴァルス)
- 6. 交響的舞曲作品45 第3楽章:レント・アッサイ-アレグロ・ヴィヴァーチェ
マリス・ヤンソンス : ニューイヤー・コンサート2006
昨年の来日公演に合わせ急遽発売いたしましたヤンソンスのチャイコフスキーの交響曲第5番を、SACDハイブリッドの高音質にて改めて発売いたします。旧盤では、交響曲第5番1曲のみの収録でしたが、当盤は2010年録音の「フランチェスカ・ダ・リミニ」をカップリング。既にお持ちの方にも、充分ご満足いただける内容となっております。
マリス・ヤンソンス : ニューイヤー・コンサート2006
指揮者:マリス・ヤンソンス オーケストラ: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[CD 1]
- 1. 連邦射撃者行進曲「狙って!」op.478(J.シュトラウス2世)
- 2. ワルツ「春の声」op.410(J.シュトラウス2世)
- 3. 喜歌劇「ニネッタ侯爵夫人」~ポルカ「外交官」op.448(J.シュトラウス2世)
- 4. ポルカ「短いことづて」op.240(ヨーゼフ・シュトラウス)
- 5. ポルカ・マズルカ「女性賛美」op.315(J.シュトラウス2世)
- 6. ワルツ「芸術家の生活」op.316(J.シュトラウス2世)
- 7. ポルカ「憂いもなく!」op.271(ヨーゼフ・シュトラウス)
- 8. 喜歌劇「ジプシー男爵」~入場行進曲(J.シュトラウス2世)
- 9. 歌劇「フィガロの結婚」序曲(モーツァルト)
- 10. ワルツ「モーツァルティアン」op.196(ランナー)
- 1. バレエ「シンデレラ」~ギャロップ「愛のメッセージ」(J.シュトラウス2世)
- 2. 新ピツィカート・ポルカop.449(J.シュトラウス2世)
- 3. 芸術家カドリーユop.201(J.シュトラウス2世)
- 4. スペイン行進曲op.433(J.シュトラウス2世)
- 5. 喜歌劇「こうもり」~ワルツ「親しい仲」op.367(J.シュトラウス2世)
- 6. ポルカ「クラップフェンの森で」op.336(J.シュトラウス2世)
- 7. 「狂乱のポルカ」op.260(J.シュトラウス2世)
- 8. ポルカ「電話」op.165(エドゥーアルト・シュトラウス)
- 9. 喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」~「入り江のワルツ」op.411(J.シュトラウス2世
- 10. ポルカ「ハンガリー万歳」op.332(J.シュトラウス2世)
- 11. 「山賊のギャロップ」op.378(J.シュトラウス2世)
- 12. 新年の挨拶
- 13. ワルツ「美しき青きドナウ」op.314(J.シュトラウス2世)
- 14. ラデツキー行進曲op.228(J.シュトラウス1世)